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不如帰の夜空―トキノヨゾラ― マジシャナルズEVE黒威糸より
綾崎暁都
2018/10/24 13:36
レビュー失礼します。 読んでみて、SFとファンタジーを合わせた、実験的な作品だったように感じました。こういった内容のストーリーは、たまにアニメで観ることはありますが、小説ではこの作風の作品と出会うことはあまりなかったように思います。 この世界観を視覚ではなく言葉で表現するのはとても難しいと思うので、いろいろ苦労させられたのではないでしょうか。僕自身、どういったことをレビューで書こうか、正直迷いました。でも、それだけ斬新だったってことです。 杜鵑のように生まれた時から目が見えない。そして、急に目が見えるようになった時の戸惑いを、僕は理解も出来ないし、想像も出来ない。このストーリー、藤川さんがどういった想いで書いたのかは分かりませんが、僕個人の意見としては、自分の人生の間に、世の中の価値観や生活スタイルなんて、その時期その時期ごとに、ガラリと変わってしまう。東日本大地震のような突然の災害なんて、いつ自分の身に降りかかってもおかしくない。理不尽なことや、辛いこと、悲しいことなんて、山ほどある。だけど、それに目を向けなければ、先に進めない。生きていけない。上手く説明出来ないのですが、地縛霊魔の蒼華を直接見ることとなった杜鵑のシーンを読んでいると、そんな風にどうしても感じてしまいました。 イメージするのが難しい箇所もあったかもしれない。でもその反面、読者の想像を無限に広げる可能性が大いにある作品だと思う。藤川さんには、今後も実験的で広い世界観の作品を書いて欲しい。素晴らしいストーリーとの出会い、とても貴重でした。本当にありがとうございました!
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藤川大和
2018/10/24 21:17
こんばんは 綾鷹大和さん。 この作品を書く時のモチーフとして世界の変革がありました。 そして、人は誰も取り巻く現実から逃げられない、逃げきれたとして世界はどう視えるという事をふくみつつ、得るものがあれば、失うものが必ず存在する事なども考えていました。 そして、それを乗り越える事が出来る人間は健常者とは限らない、むしろ身障者ならばこそ、物語が生まれるのではないかと、生まれてきた物語でした。 丁寧なレビューありがとうございました。 とても嬉しくこれからもかんばっていこうと思います。
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