まるで吸い寄せられるのように、物語の中へと入り込んでしまいました。 現実にあるテーマを取り上げ、それに沿って綴られるリアルな展開はドキドキさせられます。特に冒頭の楓の話は、深く感情が移ってしまい目頭が熱くなりました。あっきと同じくらい、私も楓を心配していたと思います。 また、小雪の話もグッときますね。新たに生まれてくる小さな命と、親の言い分。小雪自身の考えに、あっきの過去も絡み……どうなるんだろうと息を飲む場面が多々ありました。 これらの構成が読者を引きつける最大限の魅力を持ち、さらに、一つ一つの繊細な文章が心を打ちます。温かく、力強く、脆く、切なく。全ての場面が頭の中に浮かび上がるほどなので、本当に凄い執筆能力だと感じました。 やはり、作者様は天才的な文才の持ち主だと思います。 そして、あっきが可愛い…… 女性の笑顔って、何よりも可愛いと私は勝手に思っています。何度も幸せそうに微笑むあっき……可愛いだろうなあ……なんて思ってしまいました。 読み終えた後は、心がとても温かく感じます。幸せな未来が想像出来ました。それぞれが笑顔になれる未来を考えてしまいました。 面白かったです。レベルの高い作品、堪能させて頂きました!
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