かんちゃん

ぱーるさんの推し作品にこれまで外れ無く、その縁で作者様の作品を拝読しました。 かみさまのとなり…は安直なハッピーエンドでは終われない作品であることは確実です。巽と纏まる?いやいやあれだけ愛してくれているサーシャと?…そんな風に終わったらこのテーマとは釣り合いがとれません。第六章のサーシャが「君たち日本人は本当に頭でっかちな民族だね~」とか巽が日本で暮らす理由を読んだ時、本当にその通りだと思いました。平和なはずの日本国内でも'狂犬病シリーズ'のようなことはあるし、それすらも自分の周りに起こっていなければ無いものとして日々安穏に過ごしているし、世界には戦争やら国家元首の独裁やら色んな悲惨な毎日を過ごしている人々がいるということに気づかされます。普通なら幸せになる為に生きる、というのが理想でしょうが罪を贖う為に生きることが罰そのもの、というのはとても悲しいですね。あと、信ずる対象が神だというなら信ずる人が神のようなもの、という部分は説得力がありました。愛すると信ずるというのは必ずしもイコールではありませんね。そういう意味では棗は愛することに、巽は信ずることに、そしてサーシャは両方を選んでいると思いました。愛していても信じられないこともあるし、信じていても愛してはいないこともあるし… これからも作者様作品を楽しみにしております。
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この度は身に余るレビューをありがとうございました。 胸を張ってハッピーエンドとは言えない本作に!と驚きとともに、とても幸せな気持ちです。 ぱーるさんにも感謝です。 信仰の本質を考えた時、日本で暮らしながらそれを描く事の難しさを感じておりましたので、説得力があったとのお言葉が本当に心に染み入ります。 そして些か説教くさいなあ、と感じる部分もお心に届いたようで、安堵しております。 BLと言うには少しばかり抵抗のある本作ではありますが、信仰の形について、世界について、償えぬ罪を背負い尚生きて行く事について、何かを感じ取って頂けたのならとても嬉しいです。 どれもアクの強い作品ばかりですが、お楽しみ
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