西 東

しっかり自分の意志をもって生きて行こうとする女性の哀しい部分と強さを見ます。 多分、自分が出せる最良の解を綾女さんは選び取ったのでしょう。 聡明さ優しさがあるからこそ。 彼女の支えとなったのは蓮さんで、夢を託せられる誰かがいた事が、もしかしたら救いでもあり諦めを促したのかも知れませんが。 しなやかな強さがあるからこそ、世間のイメージする良妻賢母になれるのかもとも考えてしまいますね。 大正時代、女性がまだ社会に進出するには困難さが今よりも強く、この様な事が人知れず行われていたのかと考えると胸の奥が熱くなる様です。
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西 東さん、お読みいただき、ありがとうございます。 今回のコンテストテーマである「女同士」と、彼女達が生きた時代背景。 その両方に気をつかいながら形にしたものなので、そう言っていただけて嬉しいです。 こうした叶わぬ願いを誰かに託すことすら、ぜいたくな時代であったのかな……と、当時の資料から想ったりしました。 大正以後から昭和となると、より激動の時代となっていきます。 そのなかでも、綾女と蓮には希望を持って、強く生きていてほしい。 作者として、そう想ってもいます。
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