ラストの衝撃に、ただただ茫然自失です。 なるほど『一冊の本』というお題でこう来るとは、考えましたね。 確かに国語辞典を借りる人というのはなかなかいないでしょう。 そこで俄然、物語に引き込まれます。 ページをめくる手が止まらなくなりました。 そして… カテゴリーに『ミステリー』と有ったので、てっきりあの米澤穂信先生の『古典部シリーズ』を連想したのですが… いやぁ!このラストは本当に想像できませんでした! あまりの衝撃に二回ご拝読させて頂きました。 なるほど。オチが分かって上で再読しますと、様々な文章が一本の線で繋がります。 にゃんたさんのストーリーテラーとしての卓越した手腕に感心すると同時に…ラストの悲しみや切なさにも深い余韻が残ります。 イジメから逃れるために、言い換えるなら『枷』を外すために死を選んだ彼。 そして、そんな彼の真意を理解して、また死を選んだ彼女。 国語辞典がこんな事の引き金になってしまうとは、本当に皮肉で悲しいお話ですね。 周りの大人たち、心あるクラスメイトたちも二人を助ける事ができなかったのですね。 本当に有ってはならない事ですよね。 様々な思いが頭に去来します。 思考に事欠かない優れた作品をご拝読させて頂き、ありがとうございました。
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素敵なレビューありがとうございます!それから二度も読んでくださってありがとうございます! すごい深いところまで読み取ってくださって嬉しいです(´;ω;`) 悲しい結末になってしまいましたが、一冊の本がきっかけになって起こる話を最後までありがとうございましたm(._.)m これからも心に響く作品づくりができるように精進します!

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