うわぁ!これは切ないお話ですねぇ(汗) 短いながら、お話の中に人生の機微がギュギュっと詰まっています。 好きでもない上司のためにチョコを買う主人公。 大人の事情とは言え、それが毎年ともなると嫌になりますよね。 さりとて、本命チョコを渡す相手もまたいない主人公。 バレンタインなんて大嫌いと心底、嫌になる主人公。 それは言い換えると、そんな自分自身の日常が嫌になっているという事になると思います。 しかし、自分でそのほろ苦いチョコを食べてみた時… 彼女の中の『何か』が少しずつ変わり始めます。 『人生も、ほろ苦くて少し甘い。 自分のためにチョコを買おう!』 生きていれば、様々な事が有ります。 そうなんですよね! 人生も時には苦く、でも少しだけ甘い…。 まさに山あり谷あり。 これからは、自分自身のためにチョコを買おうと決心する主人公。 それは同時に、今までのマイナス思考の殻を脱ぎ捨てて、もっと自分自身を大切にして前を向いて生きて行こうと言う『決意表明』。 心の成長を物語っているのではないでしょうか。 いつの日か、そんな彼女の前に本当に素敵な男性が現れる事を願って止みません。 主人公に惜しみないエールを贈りたいと思います! とても深い余韻が残る、大変秀逸な作品です! ご拝読させて頂き、本当にありがとうございました!!
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