陸路りん

すみません、1と書いてあるのでこれから読んでしまいました。 まず、単純な感想を述べさせていただくと、壮大な映画の序章を見た、という気持ちになる小説でした。 ただ、申し訳ないのですが、読み終わった後のスコウプの印象が、とても感情的で猪突猛進なイメージばかりが強く残ってしまい……。 これは好みの問題なのですが、私は主人公に感情移入して、主人公がだいたい一番好きな人物になる人間のため、読んでいて「もう少し活躍させてあげて!」という気持ちになりました。 A級ハンターがすごいのも、それに伴ってスコウプがすごいのも知識としてはわかるんです。説明がしっかりありますから。 でも、なんていうんでしょう、実感としてのすごさがあまりわからない。 早く格好いいスコウプの姿が見たい!と身もだえました。 これは栗印さんが意図的にそう見せている可能性もあるので、本当に個人的な感情です。 正直、暴れん坊なスコウプさんだからこそ、これから先、奥さんのために一体何をしでかしてくれるのか、というハラハラドキドキは大変あって、期待を膨らませてくれる人物像だと思います。また、感情豊かなためとても共感できる要素がたくさんあり、酒で暴れてクレシュに説教くらうシーンは本気で泣きました。 そのスコウプをサポートしてくれる人物達も非常に魅力的で、それぞれの立場でできる限りの手助けをしてくれて、それが後半ぱたぱたと展開に繋がり、とても素晴らしかったです。 世界観や設定もとても深くまで作られていて、一つの小物をとってもどのような由来のものなのかなどのエピソードがぽろぽろ出てくるので、とても体感的に捉えられて、ずぶずぶとその世界に浸っていくような心地がしました。 また、宗教のくだりもすごく好きでした。即興で書いたという業魔のくだりとか、本当に実在する宗教のように感じましたし、アメリア主教の理知的な様子はもう、大好物です! 全体を通して情報量が密なのですが、それを感じさせないほど読みやすく、整理された文章だと感じました。私もこんな上手な文章を書けたらどんなにか……。 すみません、シナリオ構成まで深く考えたことがないため、その点についてはコメントを控えさせていただきます。 手前勝手な感想、失礼致しました。 大変すばらしい物語を拝読させていただき、誠にありがとうございました。次作の更に大変な目にあうスコウプくんの姿も見に行きたいと思います!
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りんさん、素晴らしいレビュー、ありがとうございました! こりゃ片手間にスマホでお返事はできないぞ、と気合入れてキーボードに向かったところです。濃い目の緑茶を淹れてきました。   まず、30頁まででいいところを最後の最後まで読み込んでいただいて、感激の極みです。ほんとにほんとにありがとうございます。   主人公の強さが実感できない、というご指摘、確かに! と膝を打ちました。シナリオ進行上、スコウプに剣戟を披露してもらう場がどうしても作れず、代わりに酒場で軽く暴れてもらうくらいしかなかったんですが、まあ、酔っ払いの喧嘩に勝ったところで強さとは言えませんよね……。 私自身に「こいつは強い」という刷り
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そう言ってもらえてほっ、としております。 最初30ページだけ読もうかな、と思ったのですが、面白くて気がついたら、あっという間に全部読んでました。 そうだったんですね。スコウプさんがこれからどう変化していくのか、楽しみに読みたいと思います。 トピックの方もまずは順調のようでなによりです。 こちらこそ、素敵な作品をありがとうございます。
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