天川夏織

面白い筋立て、ホラーらしいストーリーでした。 冒頭でバレリーナのくるくる踊る姿は、西洋映画を見ているようで印象的ですが、最初からラストへの伏線となっていて、よく練られた物語だと思います。 前半は踊り手の心情をあますところなく表現していてミュージカルのようで、途中、血に気づき足が痛くなるあたりからホラー要素満載となってきて、読んでて面白かったです。 語りや会話のセリフにもたっぷり字数を掛け、なおかつ最後の悲劇は、コンパクトに鮮やかに描いてあり、なおさら恐怖が引き立つます。 とてもよいホラーです。 白と血の赤のコントラストが映える作品でした。

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