honolulu

叶 こうえさんのストーリーは 背景に社会性を映し出しているのもあって、恋愛ものとはいえ、一筋縄にすらすらと読み飛ばせるものではない。 また今回のストーリー。 はなから題に引っかかってしまった。 なんだろう、道徳タイムって、 そして三徳富士という不思議な名称。 この二つで思う存分読み始める側の頭を混乱させる。 ミステリー性を噛ませてくるのも叶さんの得意技。 なにが楽しいかって、 叶さんの綴る文字で、 登場人物やその話の中でのみ出てくる人が皆それぞれ役目と個性、そしてそこから発せられる台詞をしっかり持ってる。 そして、目の前に舞台があって明快にテンポ良く役者が回りだす。 ページをくる毎に、 章の間が幕間になり、読者は次のステージを期待する観客になれること。 最後の愛の交歓シーンも、 もしかして社会性のある純な恋愛ドラマだった?とか余韻を楽しんでいる読者には、 これぞBLのリアルなスパイスのプレゼント。
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honoluluさま レビューありがとうございます! 嬉しいです。 題材が地味なもので、読んでもらいづらいかなと思っていたので、読んで頂けて嬉しいです。タイトル、実は「道徳の時間」にしようと思ったんですけど、もうちょっとカジュアルが良いかなと思って、タイムにしました。三徳富士にはモデルがありました。 役者がテンポよく回ってる、と言ってくださり嬉しいです。話の展開が不自然にならないように気を付けて書いたので。 後日談は、一応BLなので……エロもないと、と。書いてよかったです。この話の構想を思いついたときは、五十枚程度の短編でブロマンスどまりにしようと思ってました。作者自身が、BL好きなので、
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