黒が好きな彼女は内面も黒い、と云うのも本当に悪いのでは無く、天邪鬼なところが却って素直な彼女が魅力的です。暗い夜にしか、との種明かしも途中で「もう(化けて)出てるじゃん」と徐々にネタばらしされてゆくので気づいてゆくのですが、最後に締めとして一文、効いてます。ボケとツッコミみたいにすら見えるテンポの良い会話を交わしているのに、どこか柔らかく優しい切なさに溢れていますね。とてもお互いに思い合っている事がしみじみ伝わる素敵な作品だと思いました。

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