大変遅ればせながら、5シリーズ書籍化作品、ご拝読させて頂きました! なるほど、納得の書籍化作品ですね! 不可思議なチカラを持つ三つの薬。 そのそれぞれの使い分け方が大変巧みです! 娘を殺された父親の復讐劇。 通常であれば犯人に自身の肉体を傷付けさせ、そこで幕切れとさせる所ですが、そこからが幾重にも張り巡らした清水さんのストーリーテラーとしてのご手腕が光ります。 そうなんですよね! 『目には目を歯には歯を』では、犯人がただ単に肉体的苦痛を味わうだけ。 本当の復讐とは、犯人に精神的苦痛を思い存分味あわせ、 『テメーは残虐なヒトゴロシなんだよ!』 というレッテルと十字架を背負わせる事に有ったのですね! 確かに人は若さゆえの過ちを犯します。 周りの大人はその若者の将来を守ってらやなければならないのでしょう。 しかし、殺された娘さんにだって将来は有ったのですよね! それを身勝手な理由で奪っておいて「罪は償った」と、うそぶく人間の将来なんか本当に守る必要が有るのか?! と、いう思いが募ります。 この作品の大変秀逸な点は、薬のチカラを使って主人公の復讐に歯止めをかけようとする奥さんの存在です! これにより、物語に更なる深みが加わります。 本当に様々な余韻が残る、大変考えさせらる作品です。 ご拝読させて頂き、本当にありがとうございました。 ~PS~ いつも大変有り難いコメントをありがとうございます! なかなかお礼とお返事にお伺いできずに大変申し訳ありません(汗)

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