うわぁ!このイミシンなラスト!物凄く怖いです(汗) 旦那に逃げられ、唯一の心の拠り所となった息子。 その息子を溺愛する母親の母性愛は、十分に分かります。 しかし、本当に息子の人生の事を考えている母親なら、時期を見て親離れを促し、息子が恋人を連れて来たら温かく迎えてあげるのが本当の親の姿というものではないでしょうか。 今作に登場する母親の愛情は、子に対するものではなく寂しい自分を慰めてくれる存在をいつまでも自分の手元に置いておきたい…まるで息子をペットかお気に入りのお人形さんかの様に思う身勝手な自己愛に他ならないような気がします。 まさにいびつに歪んだ愛というべきでしょう。 愛する伴侶に捨てられた不幸な境遇は、確かに同情に値します。 そして、息子もそれに応えようとするのも分かります。 しかし、果してこんな状態で息子が心の成長を遂げる時が来るのか…疑問ばかりが残ります。 主人公に勇気を持って告白をして、お母さんのお見舞いに行くクラスメイトの女の子に大変共感を覚えました! 凄く素敵な女性じゃないですか! それだけにこの女の子が可哀想でなりません。 果して、女の子の後をつける『何者か』の正体は何なのか…。 大切な息子を奪おうとした憎しみから母親が飛ばした生霊なのか…。 それとも、精神的に壊れた母親が『人ならざる存在』と何か契約を結び、女の子に呪いをかけたのか…。 様々に想像が膨らみます。 このお話の続編が有れば、是非とも読んでみたいですね! 大変怖く秀逸な作品をご拝読させて頂き、本当にありがとうございました。
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にいださん。こんばんは。 レビューが素敵すぎて、嬉しくて泣きそうです(><) 歪んだ愛情に興味があります。 愛には変わらないのに、相手を傷つけ憎まれてしまう。 これからも、歪んだ愛情を書いていきたいなぁと思っています。 続編を読みたいなんて、嬉しすぎる! 短編のお題が合えば是非書いてみたいです。 本当にありがとうございました。

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