渋谷東子

一気読みしました。……もう、余韻がすごい。 この作者さんのファンなのですが、どれだけ多くの引き出しを持ってらっしゃるのかと唖然とします。作中の主人公夜雨ちゃんが言ったとおり、持ち合わせていない語彙力ではこの作品のレビューは書けません。私では表現できない、評することができない作品だと思いました。 ですので、ただ私の感じたことだけを書かせていただくなら。 虐待は私の中でも大きなテーマとしてあります。クリエーターとしていくつかそんなお話を書いたのですが、私は常に主人公にそれを乗り越えさせようとしてきました。 でもこのお話ではそれに寄り添って生きていく。受け入れて咀嚼して新たな形の愛を生み出してそこに染まる。世界を広げる。まさかこんな解釈があるなんて。それは決して正しい姿ではないはずなのに、とても美しく幸せな世界です。 抗う必要はなかったのかと、ちょっとしたカルチャーショックすら受けています。どちらが正しいかなんて問題では、きっとないのでしょうが。 いやー、こんなんタダで読んでいいんですか?という作品です。ありがとうございました。びっくりしました。 この方のファンで良かった。そう思わせていただける作品でした。 もう一度、ありがとうございました!
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渋谷さま 今回も素晴らしいレビューをありがとうございます。大変励みになり、心から嬉しく思います。 ご謙遜されていますが、渋谷さんも豊かな語彙で、想いだけではない、冷静な分析で作品を評していただきまして、 自分で書いておきながら、「そういう作品だったのかぁ」と気づかされました。 本当にありがとうございます。
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