大人になった八柳優希が、徐々に中学時代に見たときの「裏の顔」になっていく様が、ハラハラして、しかもそれが妖艶でもあって、面白かったです。 ただ、「週刊文春」小説大賞のテーマにそった内容かというと、とても間接的であったのではないかと思いました。例えば、優希の起こした事件を小動物の虐殺か、恋人の薬殺かのどちらかに絞ると、もっと戦慄できたのではないかと思います。
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