ようやく読了いたしましたm(._.)m 主人公は『ゲームの主催者』 切り口から斬新です。 物語はいち参加者の視点でありながら 黒幕の視点でも語られる、という演出が 独自の緊張感を演出するのに 一役買っていると思います。 ゲームのルール自体は至ってシンプル、 故にモノを言うのは知略、 心理を制した者という図式は 観ていて非常に手に汗を握るものでした。 今作は、一口にデスゲームといっても 血飛沫が乱れ飛ぶような凄惨な描写等はなく 人間の心理描写に重きを置いているのが窺えます。 主人公夏美は世捨て人のような なげやり的無鉄砲さを持ちながら、 非情に徹しきれない人間味を持ち、 裏切りの世界にありながら 彼女には支持者が多く生まれて行きます。 後半戦は前半戦とは少し毛色が異なり、 知略よりも人間力が勝負を分ける展開に。 希望へ向かって進んで行くエンディングへ 繋がっていきます。 夏美にはもうこういった泥土の中に 戻って来て欲しくないなと 切に願ってしまうあたり、 この世界観没入していたのだと思わされます。 ギャグの帝王として名を馳せる 大滝タクミ氏ですが、 今作のような味付けでも名作に 仕上げてしまうあたり、やはり 尋常でない手腕を感じざるを得ません。 最後まで読ませていただき、 ありがとうございました。
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素敵なレビュー、ありがとーございますヽ(*´∀`)ノ♪ この作品は本当に苦労しました( ̄▽ ̄;)細かい心理描写に加え、幾重にも重ねた伏線が自分の首を絞め、辻褄が合わなくなり……とにかく書き終えた時に達成感が半端なかったです。 だからこそ思い入れも強く、多くの方に楽しんでいただけた嬉しい作品でもあります。夏美に感情移入してくださって感無量( ゚∀゚)ノ いつかまた、笑いのないこんな作品も書いてみたいですね(●´∀`●)
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