けいたん

こんにちは(=^ェ^=)けいたんです。みなさま、桜と藤の花言葉をご存じでしょうか。 この物語は、二つの花言葉が重なり合いながら進んでいきます。 主人公は遠野静子。彼女の性格を表すエピソードから物語がはじまります。厳選した茶菓子を発注しながら配送先を間違う……そんな「真面目だけれども、真面目すぎて失敗を繰り返す」彼女を見つめるもう一つの視点が、小学校四年生の令嬢・恭子。 桜と藤は同時には咲かない。桜が咲き、散ってしまってから藤が咲く。 その季節感の「ずれ」がそのまま、二人のヒロインをとりまく人間達の思念となって描き出されます。 この作品はオムニバス形式でアップされているという、ファンにとってはなんとも贅沢な小説です。 全ての作品を読んではじめて作者様の意図に気がついたように錯覚してしまう。 しかし、何か大切な言葉を聞き逃してしまった焦りを覚えて、また、ページをめくる。そうすると、また新たな美しい言葉に巡り会うのです。 ラストシーンの桜は圧巻です。遠野静子が亡くなった恭子の父への淡い恋心を胸に、彼の願いを聞き届けようと決心するシーンは、ストーリーがいきなり動き出す瞬間の鮮やかさに満ちています。 「こと寄せる」という古い言葉を何故か思い出しました。藤の花に寄せられた恭子の母の思い。桜の花に込めた恭子の父の思い。その二人の思いは恭子に受け継がれていくのです。 新緑の季節。桜と藤は時を同じくして若葉を茂らせ、太陽の光を存分に浴びる。その生命力にあふれた姿と、令嬢・恭子の鮮やかな成長と遠野恭子の新たな日々が重なります。 この作品をわたしは何度読み返したのか……その度にあらたな感動を与えてくださる。素晴らしい作品に出会えたことは人生の喜びです。 言葉が足りない。美しい物語の全てをお伝えするには、わたしの感動が深すぎる。 そんなもどかしさを感じながら……ありがとうございました。
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けいたんさま 「家政婦遠野静子の憂鬱」の素敵なレビューありがとうございます! 今、読みました。僕の小説を何度も読まれていると言われるだけあり、内容の濃いものでした。 それに・・けいたんさん・・レビューを書く天才なのでは? とも思いました。 又、「遠野静子の憂鬱」はけいたんさんが書いた方がいい作品に仕上がるのでは?とも思いました。 その次の「長田多香子の憂鬱」では水シリーズの「水をすくう」での撮影会がクロスします。ご存知でしたよね。 また改めて書きますね。少し風邪気味なので・・明日あさっては加筆は無理そうです。
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こんにちは(=^ェ^=)けいたんです。この度は、レビューを書かせて頂きありがとうございました。 読了後の感動のままに書きましたので、支離滅裂ながらも、たぶん、熱い気持ちは伝わったのかな……と思います。 風邪気味ですか……寒いですから、どうぞお大事になさってください!(^^)!
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