鴻上 縞

時間がかかってしまいましたが、本日漸く読了致しました。 読み終えた今、ただただ幸せな気持ちでいっぱいです。 個人的に恋愛やエロ特化のものが多いイメージのBLと言うジャンルは、書いているのにほぼ読まないのですが、しす希さんの作品は本当に人物がとても生き生きとしていて、其々の葛藤、困惑、想いが何のストレスもなく胸に届きます。 実在しない筈なのに、まるで何処かにいるかのような気さえしてきます。 人生と言うものを皆精一杯生きているし、鷹雄がソレイユや朝日堂の人々を好きになる気持ちにとても同調出来る。 何より作品に漂う空気がとても優しい。本当に優しい。 爛れ切った心に、人間って優しいものなんだ、という事を教えてくれました。 パン屋さんで働いた事がおありなのでしょうか。 まるでこちらまでパートのおばちゃんになった気にさせる程丁寧な描写も素晴らしかったです。 散りばめられた伏線が、彰悟の両親のように、二人は優しく愛を育みながら生きて行く事を確信させる、どこか神聖で本当に幸せなお話しでした。 ありがとうございました。
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鴻上 縞さん、こんにちは。 素敵なレビューを頂き、ただただ感動しております。 何度も申しておりますが、何も分からぬまま小説を書き始めたばかりの頃のものなので、あまりに文章も表現も稚拙でそのせいで感情の流れが引っ掛かるのが自分でも気になり、いつか改稿したいと常々思っている作品です。 未熟ながらも「いわゆる様式美とかテンプレのようなものにはしたくない」「広義の愛を書きたい」というのが私の創作のテーマになっているので、このようなコメントを頂けたのは本当に嬉しいです。 そういう意味ではまだまだ私など足元にも及びませんが、(文学的価値は抜きにして)鴻上さんと私の目指しているものは少し近いものがある
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