全身を鱗に包まれた民、サラマンダー。 主人公アベルはサラマンダーと人間のハーフだけれど、鱗を削り、人間として隠れて過ごしています。 なぜなら人はサラマンダーを人間とも思わず、差別し酷使するから。 アベルは炎を生み出す魔法で、ギルドから依頼を最低限のみ受け、息を潜めるようにひっそりと生きています。目立たぬように……。サラマンダーだと分かれば自由には生きられなくなってしまうから。 しかしある日受けた依頼が、アベルの運命を大きく変えていきます。 アベルのもうひとつの魔法と共に、自分の生きる場所を得て世界に旅立っていくアベルには、黒衣に隠れていた姿はもうありません。 鱗を陽にさらし太陽に向かうアベルは、殻から出て新しく生まれ変わったようです。 なぜ、サラマンダーも人も救おうとするのか?という問いに、アベルは答えます。 「痛みを知っているから」 このひと言で、ただの勧善懲悪ではない、アベルのこれからの戦いが知りたくなります。 この物語は、アベルが殻から出て歩み出すまでの完結したお話ですが、一方で続きを読みたくなる、壮大な物語の序章のようでもありました。 異世界に誘われるひとときが過ごせる物語です。
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レビューありがとうございました(^-^) 誰もが持つものではない回復魔法を持っているアベルだからこその展開になったかと思います。これから先、多くの冒険がアベルを待っているかと思いますが、いろんな活躍を見せてくれると思います。 どういう形かわかりませんが、続きも描いてみたいですね(*^^*)
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楽しみにしています! 魔法が発動するときの、肌で感じられるような表現や、人目を避けてウロコを削る、だから陽が暑く感じる…とか、 リアルで丁寧な描写が、とても素敵でした(*^^*)
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