【コメント】

田舎の子、都会で恋を覚える。

素直で優しくて温かくて、その温かさに周りが癒され自然と人が集まる頑張り屋な陽くんと、一見ぶっきらぼうで冷めた反応で、でも周りに対しては上手にコミュニケーションをとり観察力もある今風の子の紫苑くん(でも内面は包容力もハートの熱い所も)。その他に、とても強烈な印象を残した嵐さんやパワフルなお母さん、料理の腕前はプロ級の田中さんにお掃除担当の山本さんの２人のお手伝いさんや、陽くんのご家族……たくさんの個性的な人が登場します。覚えていない位小さい頃にたったの四日会ったきりの２人、意外と共通点が多く、年齢も末っ子という立場もご両親が共働きで忙しいというのも同じ、違うのは育ってきた環境でしょうか。紫苑くんはお母さんが忙しい事や、お手伝いさんが家の切り盛りや見守りをしてくれる事、家が大きいからお互いの連絡も携帯電話で、生活エリアも自分達は二階でご両親は三階と分かれてたりという事もあるからか、紫苑くんの変化はお手伝いさんやお兄さん、陽くんの変化は紫苑くんやお手伝いさんが気付いて……。家族や田中さん山本さん、みんな勿論お互いの事を大切に思ってるけど、顔を見て接する事の少ない生活……気付かないうちに距離ができてしまってきたのかな……と思いました。陽くんの家は反対に、夏休み帰省した時、家族の声や笑い声がたくさん聞こえてきたんです。離れていた時の隙間を埋めるように、学校での事を嬉しそうに聞く陽くんのご両親、嬉しそうに聞きつつ『自惚れる子はダメだ』と注意するお婆ちゃん。紫苑くんの個がしっかりしている所、陽くんのいつも周りに声をかける優しい所は、もしかしたらこういう所からきているのかな……と思いました。好きなシーンはたくさんあるのですが、紫苑くんも一緒にお茶会に参加したシーンや嵐さんの持っていた写真、陽くんが上京するシーン(素直に巾着袋や風呂敷を持つ所から既に純朴で可愛いです。)、陽くんが来た時の紫苑くんの心の声……たくさんありすぎて絞るのが大変です(笑) 陽くんの辛く腹立たしい事がありましたが、包容力のある紫苑くんと２人、きっと乗り越えていけると思っています。もっともっと陽くんと紫苑くんを見ていたい気もしますが、特進クラスで勉強も頑張ってる２人、これからも仲良く恋に勉強に頑張るんでしょうね。とても素敵な作品をありがとうございました。

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たろまろ／「八月三日」書籍化 1/31 0:10

苺飴さんレビューありがとーーーー！！それぞれのキャラクターを気に入っていただけたみたいで、すっごく嬉しいです！！二人の家庭環境、都会と田舎の差。そんなところもしっかりと読んでくれて、感じてくれてありがとう！好きなシーンも聞かせてくれて、テンションあがりました！上京シーンは目一杯、素朴な子が家からたった一人遠く離れるそんな様子を頑張って描きました。頑張ったけど、どのシーンもとても楽しく描けた物語です(*^^*) 二人の今後を見たいと言ってもらえるは作者としては本当に嬉しいです！最後まで楽しんでくれてありがとうございました！！

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