【コメント】

田舎の子、都会で恋を覚える。

知りたいこと覚えることがたくさん。背伸びはしたいけど不安だって抱えてる。そんな多感な高校一年生のふたりが、距離感に戸惑い迷いながら少しずつ自分らしく成長し、お互いがなくてはならない存在になって行く。そんな姿がたまらなく愛しいお話でした。田舎から上京したおぼこい陽くん。その真っ白さがしっかり伝わってくる序盤の丁寧なエピソードに、すぐにすっかりどっぷりキャラに感情移入してしまいます。とにかくやることなすことめちゃくちゃ可愛い陽くん！ヤンチャな風貌で登場する紫苑くん。ツンツンとんがってはいるけれど、端々で感じられる彼の本質に触れる度、どんどん、いい子だな、素敵男子になるぞ、と期待してしまいます。陽くんが田舎では体験することのなかったこと、今まで知らなかったことを経験する度、悩み戸惑いながら、ふたりの距離が近づいて心が寄り添っていく。それがじんわりじんわり伝わってきます。そして時に、好奇心旺盛な高校生らしいシーンも交え、とても生き生きとした等身大のふたりを感じられました。 sideごと語られる心の声。読み進めれば、語っている本人の気持ちがわかるだけでなく、相手の可愛らしさ、素敵なところ、そして抱えているであろう悩みや切なさがさらに浮きぼられていく。そんなストーリー展開に、物語の中で流れている時間がぐんと色濃く感じられました。終盤で交わす、口にのせるには照れくさく浮つきがちな『愛してる』という言葉。だけど、ふたりの間で交わされる時、それはなんの違和感も面映ゆさもなくスーッと真っ直ぐに心に響きました。この終盤のやり取りが本当に好きです。勢いや興味本位でない、ちゃんと心を通わせたふたりの初体験。もう、ピュアで青くて……ある意味尊さを感じてしまい、陽くんsideラストシーンを読む頃には、胸が幸せでいっぱいになりウルっときてしまいました(；▽；) また、物語の中では辛いことや悩ましいこと、大小いろいろな問題が起こります。その問題をひとつずつ越えて行くとき、それぞれが培ってきた気質が相互作用し、ふたりらしくクリアして行く。そんなところにも心動かされました。決して押し付けるのではなく、お互いを慮り尊重しあえる。とても素敵なふたりですよね。可愛い恋とふたりの成長に癒され、幸せな気持ちになれる素敵なお話です。ぜひ私もさらに成長したふたりに会いたいです！！

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たろまろ／「八月三日」書籍化 1/31 22:44

あーるさんいつも応援ありがとうございます。そして素敵なレビューをありがとうございます！！！序盤のエピソードに触れていただいてありがとうございます。陽君担当のまろちゃんが一生懸命描いた部分です＾＾　あのエピソードだけでも陽君の人柄が伝わってきますよね。わたしも大好きなエピソードです。「終盤で交わす、口にのせるには照れくさく浮つきがちな『愛してる』という言葉。だけど、ふたりの間で交わされる時、それはなんの違和感も面映ゆさもなくスーッと真っ直ぐに心に響きました。この終盤のやり取りが本当に好きです。勢いや興味本位でない、ちゃんと心を通わせたふたりの初体験。もう、ピュアで青くて……ある意味尊さを

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