ねこまむ

ベールさんから快諾頂いて、再度レビューを書かせて頂いています。 小説には、それぞれに時間の流れがあると思います。 急展開でグイグイ感情を揺さぶってくる物や、謎解きミステリーのように、次々と事件が起きる物は時間の進み方が早く、読者の方でも早く早く、先へ先へとページをめくってしまいますが、読み終わってしまうと、再度手に取ろうとは思わないのではないでしょうか? それに引き換え、このお話はとてもゆっくりと時間が流れます。 その流れに身体を委ねることにより、若い乙女の繊細で瑞々しい純愛を疑似体験出来るように思います。 若さを失った私的には本当にありがたい事で、ちょいちょい覗いてしまいますw 1回目に通しで読んだ時は、それが理解出来ず、「うーん、文章綺麗だし、内容も面白いけど、遅々として話が進まない」とモダモダしていました。 でも、もう一度読み直してみて、分かりました。 一つ一つのエピソードを重ねる事によって、少しずつ少しずつ新野くんとの関係が進んでいる事を。 果穂ちゃんが少しずつ、大人の女性としても成長している事を。 このお話、パパッと手軽な感じに読んじゃうのは本当に勿体無いです。 時間を掛けて、じっくりと読む事により、深いキュンが得られるのではないかと思います。 そして、再読する都度、新しい発見があるのではないかと思います。 何だか変な文章になってしまいましたが・・・。 薄っぺらくキュンとしたい方には向かないかも知れませんが、滋味溢れる深いキュンを求める方にはとてもオススメです。 あと、新野くんがかっこいいですw
1件・1件
レビューは一人一個までしか出来ないのですね!! すみません。前回の物、消してしまいました><
1件

/1ページ

1件