あーる

ーーーこいつがいるとなんか調子が狂う。 きっとそんな感覚が、主人公にとっての恋の始まりだったのかな…… 世間も自分のことさえも、どこか冷めた目で見ているような、いいとこおぼっちゃまの今春さま。 そんな彼の派手で自堕落な生活ぶりを見兼ねて付けられたのが、掴みどころのないお世話係の新田くん。 いい歳をして付けられたお目付役。 疎ましいだけの存在が、いつしか癒しの存在になり、傍にいてほしくて離しがたい存在になる。 ん?あら?あれれ?……と、徐々に自分の中を占めていく新田くんへの信頼と恋心。そんな今春くんの心の動きがとてもナチュラルに描かれて、どんどん今春くんがチャーミングに感じられていきます。 きっと、自暴自棄な毎日の中に、ずっと寂しさを抱えて過ごしてきた今春くん。そんな彼を、憐れんだり同情したり、まして呆れたりなどしない……どんなことがあっても自分に対してブレないスタンスで接してくれる新田くん。 そんな彼の傍は居心地がよくて、ゆっくりと今春くんのガチガチに固まった心の氷が溶けていった……そして溶けて出てきたのは、苦くて情けない過去。 その過去と向き合ったときから、素直な気持ちの赴くまま口から出るストレートな言葉と行動。そんな今春くんの姿が可愛らしくて、思わず恋の成就を応援してしまいました(´∇`) 外ではついスマートなふりをしちゃう今春さま。でも家に帰れば、年下で可愛らしいけど、さりげなく包み込んでくれる新田君に甘えてる姿が浮かんでしまう( ´艸`) もし、過去に起きたことのようにふたりの道の先を遮ることが起こったとしても、今度は自分を誤魔化さない選択をし、ふたり一緒に同じ道を歩んでいって欲しいと願います。 傍にいてくれるだけで強く優しくなれる。そんな人に出逢えて、自分の道を見つけられたこじらせおぼっちゃまの物語。とっても面白かったです(*´v`)
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あーるさん、素敵なレビューありがとうございます!! 今春くんへの愛情をビシバシ感じさせていただきました(*^^*) 丸岡さんはきっとまるっとお見通しだったのかもね。 本当の今春くんと拗らせちゃってくすぶってる坊ちゃん。そして彼の求めてるものも。 あーるさんの氷の表現いいですねぇ。 ウンウン! 新田と出会い、封印した切ない過去。過去を乗り越えてこそ、未来を掴めるよね。 仲睦まじい二人の未来が見えてくるそんなラスト感じてくれて大満足であります! 本当にありがと~(*´▽`*)
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