宮崎亀雄

はじめまして。突然のレビュー失礼します。 まず、読みやすい文章に好感が持てました。 作者様の幻想的な表現力は、現実世界から幻想世界へといつの間にか読者を連れ去ります。個人的には、工場自体がある種の異世界観を持っているものです。現実の工場の風景に馴染みのある者にとって、工場長に連れられ廊下を歩くシーンから心地よい幻想へと引き込まれてゆく情景が目に浮かびました。 ここで、気になる点を。 1ページ目に、「それ」「この」「その」など指示詞が会話文も含め10個程あって、不思議と言うより不可解に感じました。 此処からが難しいのですが、工場長に「畜生」と言わせるとか、最後にはさみを突き立てる。そして、「幸福とは何か?」と言う部分は作者様の思想を表していらっしゃる。ここで疑問に感じるのです。 これはいわゆるリベラル思想であります。特に文系知識人に多いと感じますし、口当たりもよく万人受けするのも確かです。 私個人は物語に作者の思想が込められるのは一向に構わないと思います。しかし、出来る事なら作中に明快な答えを用意していただければ、と感じました。 「無垢なシツジは抑圧から解放され、権力者には破滅が訪れる。そして解放者は清々しく去ってゆく」それを比喩した作品に感じるのです。 では、工場長は本当に死に値する人物であったのだろうか? 主人公のした事は社会を破壊しただけではないのか? ヒツジたちの開放は主人公の願望ではなかったか? 前述しました様に、これはリアルな世界にも通じる重大なの問題でもあります。それを作中に投影してみせた作者様の今後のご活躍を楽しみに思います。 辛口となり申し訳ありません。それだけ問題意識を作中に見出せる作品と感じたのです。 星評価はしておりません。ご了承ください。
宮崎亀雄さま はじめまして、丁寧なレビューをありがとうございます。 仰る通り、この物語には私の思想的な部分があり、明確な結末が出せなかったのは未だ答えを出せずにいるからで、それがそのまま物語に反映
こちらこそありがとうございます。 結末が出せないのは、現実に直結した非常に重いテーマだからですよね。 ご自分なりの答えが作中で示されている。それは「分からない」です。しかし行動はするべき。だって私た

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