青木ぬかり

 年齢や性別、あるいは嗜好を問わず〝美しい〟と感じるものに惹かれる感情は誰しもが持ち合わせていると思います。  もちろん〝美しい〟の基準、それ自体は主観的なものですが、本作はその先……「その人にとってどうしてそれが美しく映るのか」に踏み込んでいます。  本作における「みのりちゃん」の美しさは、作中では「外見」のみに傾注しているようで、実はところどころにその本質をみることができます。  例を挙げれば「おりこうさん」の仮面を脱げない涼子が、「自分にとても正直」なみのりを眩しく感じているのだと顧みる場面などです。  惹かれるものは往々にして己にないもの……。  そしてそれに惹かれた果てにある結末の色は、それこそ己が胸の内で決まるもの……ですよね。  これ以上は物語の内容に触れるので差し控えますが、性的嗜好を問わず万人に向けたメッセージを備えた良作だと思います。  それでも日常は続く……。  読後、そんなフレーズを思い浮かべました。   青木ぬかり
お忙しい中、「光を」・・・いえ・「コメント」をありがとうございます。 とても嬉しいです。 主軸になるテーマにつきましては、自分でも、書きながら、もがいて、ともすれば見失いそうになっていたものです。

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