三行から参加できる超・妄想コンテスト第92回「ぬくもり」/_ofcl_evt_outline?e=157947、入賞受賞おめでとうございます。 賞金1万円で、このお店のような喫茶店でいつもは頼めない高い物を飲食して欲しいです。 特撮オタクの私としては、この作品が佳作以下に終わらず、入選を果たしたことが大変嬉しい。 「ゴジラ」「ウルトラマン」などで地球防衛軍や自衛隊が出て来ることは珍しくありませんが、 大抵はヒーローや対戦する別の怪獣、もしくは主人公達の引き立て役に終わることが多く、 こういう引き立て役や噛ませ犬の方達をクローズアップする構成は珍しいです。  例えば「ウルトラマンエース」だと第1話で地球防衛軍が丸ごと全滅していますが、 パイロット本人や遺族などのことを考えると、相当強引な展開だと分かる。 彼らにだって、この小説のように喫茶店の女の子に恋をしていたかもしれないわけで、 特撮オタクも脚本自体の瑕瑾は見えても、このような発想自体が私には出来なかった。 そうだよなぁ、やっぱり人が死ぬって大変なことなんですよね。 そこに気付かせてくれたと云うのはありがたいことです。 「ウルトラマン」は毎週巨大怪獣が登場しますが、あれもよく考えたらおかしくて、 毎週あんな頻繁に怪獣が出現されては、日本は確実に財政破綻しています。 特撮ファンは建物の破壊が見られる街中での戦闘シーンを望む傾向があるのですが、 海や山岳地帯などで街に入れない形で怪獣を処理した方がプロとしては正しいわけで、 ファンの欲求は作品内のリアリティを破壊してしまうこともあるなぁと思いました。 「ゴジラ」みたいに映画で年に1回くらいだったら、平気でしょうけどね。 この小説だと怪獣襲来は地震や台風とほぼ同じ頻度なので破綻はしてないです。 これから「ウルトラマン」や「ゴジラ」などで地球防衛軍の連中が死んでいく時は、 あのパイロットは喫茶店の女の子に恋をしていたのかも……なんて思うと面白いかも。 ただ、「シン・ゴジラ」が久々に怪獣映画で大ヒットしましたけれど、 怪獣映画自体もファンにとっては当たり外れが多いジャンルなんですが。 こういう怪獣物の小説を読めたのが幸せでしたねぇ。何より入選出来たのがデカい。 準大賞、大賞と階段を上がって行って欲しいです。

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