みぐ

結婚に憧れている久美子さん。先立つ出会いが無い日々。ただアパートと会社を行き来する日々を暮らしている。そして真面目すぎる自分にコンプレックスを抱え、でも勢いだ、勢いが大事だと考えて出会い系合コンへの参加を決断する久美子さん。この合コンと言う未知の領域にチャレンジする為、パーマをかけてコンタクトレンズ作戦を実行してみる。これはいけるかもと考えた久美子さん、お化粧、服装も整えていざ出陣!! でも惨敗してしまう久美子さん・・そして秋葉原の駅でコンタクトを落とし絶望にくれる久美子さん。その時に助けてくれたのがジュンペイさん。彼は目の見えない久美子さんを自宅まで送ってくれる。ジュンペイさんの気配り、優しくさ・・久美子さんは完全に惚れてしまった。 そして、なななな、なんと、純平さんがずぶ濡れで泣きながら久美子さんの部屋を訪ねて来る。久美子さんは純平さんへお礼をするチャンスだと腕によりをかけた夕食を準備する。純平さんは本当に喜んでくれて、彼が何故、家出をして来たのかを語ってくれる。それは彼女Akiとの確執が原因だったんだ。そしてお互いの大事な絵を台無しにした・・ それが彼が泣いていた理由だった。 翌朝、純平さんと“さよなら”した久美子さん。改めて純平さんへの想いを感じていたその刹那、玄関のチャイムが鳴る・・それは・・ 作者の宇南さんは素晴らしい才能の持ち主で、久美子さんを一人の女性としてその内面や心の葛藤を的確な表現で描き上げています。久美子さんが一人称として考える心の声、その表現のテンポに読者はあっという間に引き込まれます。そして、純平さんが泣いていた理由を吐露するシーンは、鳥肌が立つ様な表現を駆使して描きこまれます。本当に感動すること請負です。 そしてラストシーン。読者に想像させるこの演出は、もう素晴らしいの一言。きっとそこに居る(筈の)の純平さんを感じる事が出来る秀悦な表現でした。 素晴らしい作品をありがとうございます。次の作品も楽しみにしています。
・2件
みぐ様、本文より数段素晴らしいもったいないレビューをいただきましてありがとうございました。 ここまで読み込んでいただけるとは、身に余る光栄にございます。とてもうれしいです。 今回は短編3ページで終わるお話をじっくりと感情を微分するように書き進んで行きました。そのせいで進行が遅くなり、申し訳ございませんでした。 本当はこの後のプロット、久美子とAkiの確執の部分まであったんですが、そこは私が最も言いたかったことと外れてしまうということがわかりましたので、今回は描かずに終わりました。 みぐさんのお陰でここまで辿り着けました。 見守っていただき、とてもとても感謝しております。 ありがとうございました
1件
いえいえ、いつも宇南さんの素晴らしい表現、アィデアには唸らされます。 レビューを書ける事もとても光栄に思っています・・ こちらこそ、今後とも宜しくお願いします。
1件

/1ページ

1件