芥川バンビ

 前半は主人公の辛い生活が淡々と語られるのみなので、そういう趣旨の作品なのかと思いきや、後半からまったく違う展開になり、前半部分すべてが伏線であることに気付く。ゆったりとして壮大なる物語であり、一人の少女の波乱の人生を描ききっている。  最初から最後までを計算されて創られていて、最後まで読み切って初めて、この作品の素晴らしさを理解できる。ラストの主人公のセリフは、珠玉の名セリフである。ぜひ他の方々にもお勧めしたい作品です。
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