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 先日からゆっくりと読み始めて、まだ2章目の『Scumbag』まで読了しただけの雑感ですが、場所をお借りいたします。  まず、描写が非常に濃密かつ重厚で細部まで徹底されているため、イメージを後押しする情報量が非常に豊富です。  そのため、端的な情報に次々とアクセスしたいという、ある種のせっかちな方には好まれないと思います。その一方で、腰を据えてがっつりいきたいという方には、この上なくおすすめできると考えます。  少なくとも僕が現時点で拝読した限りにおいては、これより濃い作品をエブリスタで見た覚えがありません。  とはいえ読みにくさは感じられず、逆に雰囲気を感じ取りやすい作品です。そして、その雰囲気自体もさらに濃い。  刃物とか硝煙とかアルコールとかニコチンとか――これらからイメージできる類のフレーバーが詰まっているので、小綺麗な物語は食べ飽きたという方にもおすすめ。結構なスパイスになると思います。  よく噛んでみな。泥と血の味がするぜ?  長くなりましたが、これから読み始めるという方の一助になれば幸いです。乱文にて失礼いたしました。
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