有坂 悠

やはり藤田作品は格が違います。   【何もみえない】で出会って、その巧みさに魅了されてから、すっかり藤田ワールドに虜の私。   彼女の作品の最大の魅力は、とにかく主人公が『普通』であること。周囲にイケメンがいようが、『主人公』はあくまで普通ないしは目立たず地味。 でも、今を生きる私達の中に、どれだけ突出した存在があるんだろう。みんな実は『普通』に生きてるんですよね。だから、藤田さんが描く『主人公』達に、怖いくらいに感情移入が出来るんです。   今回の主人公も、過去にハブられるほど地味で暗い女子。かりそめの自分を作り上げて、世間を切り抜ける。   そうそう、みんな多分同じ! 本当の自分なんか、自分しか知らないっ。親の前、友達の前、彼氏の前、ぜんぶ作った自分です。部屋にぽつりと独りになった瞬間が、『かりそめじゃない』自分なんですよね~!   最後ハッピーな気分で読み終えられて良かったです(o^∀^o) これからも応援していますっ!
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