沙雪

前作で桃葉の恋を阻む存在だった雄太の行動が、すごく納得できてしまうこと、そういうふうなことをしてしまったのは仕方ないよね、と思えてしまったところに驚きでした。タイミングが悪すぎたんだね、と思ってしまう。  それでも、その行動はしてはいけないだろうと言わざるをえないけど、あぁ、現実ってこうだよね。  1人の視点で片付かないよね。物事は多角的に見ろって、こういうことなんだね。と。  それと、特筆すべきなのが学校教育でここまでは教えてくれないかもしれない“性の正しい知識”を教えてくれること。そのお付き合い過程で“目を背けがちだけど忘れてはいけない”出来事と、その後の展開は“小説みたいな綺麗事ですまない”ということ。 …  わたしが教師だったら生徒に絶対薦めるのに!  後半のブログが出てくるあたり。異性とのつきあいで決して無視できないですね。  それでいて堅苦しい文章ではなくてお説教じみてもなくて、心にすっと入って読みやすくて。  本当にすごい作品だと思います。 =想い=シリーズ、大好きです。これからも執筆がんばってくださいね!
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