橘川芙蓉

辛口レビュー希望ということでしたので、そのように書かせて頂きます。 世界観は面白いと思います。その異世界の描写で視点が揺れていることがあります。異世界の住人である視点から、読者側の世界の住人としての説明になっていることがあります。 例えば、「こちらの世界でも……」といったような地の文です。どちらかに視点を統一したほうがいいと思います。 一気に登場人物が出すぎだと思いました。大家族を描きたいと思われるのですが、一気に登場人物が増えても読者は覚えきれません。ただ、人がでてきて主人公の美鈴と一緒に住むのが嫌なだけだ、としか読めません。 恐らく、桃子は家族には優しく、時には厳しい、言い伝えや世間体を重んじる人物設定だと思うのですが、突然出てきて反対するだけでは、嫌味な婆さんにしか読めません。登場時に家族思いであることが伺わせるセリフや、シーンが少しでもあれば美鈴が同居するのを反対するシーンが引き立つと思います。 世界観は独特のもので、読んでいて面白かったです。地の文が短いので、ここはどこにいるのかな?ということもありましたが、全体的には分かりやすいと思いました。 作品を客観的に見られるようになれば、もっと面白くなると思います。

この投稿に対するコメントはありません