初めに断っておきますが、私はこの手(つまり勇者や魔法が出てくる類い)の小説をあまり読んだことがありません。 的外れなレビューになることをお許しください。 主人公が力を持って救世主になる。いかにもテンプレートな展開だ。 既に一話二話の段階で、強敵を倒して次のステップへ。という展開をあっさりと物語へ組み込んでしまった。 そこへ、メタ発言というのだろうか。主人公の、主人公らしからぬ、「非テンプレート」発言が跳び出す。 定石をひとつ外したテンプレートなファンタジー小説。典型的なファンタジーとしても、すこし奇抜な作品を楽しみたい人にもおすすめ出来る作品だと感じた。 キャラクターたちの会話もさることながら、戦闘描写にも作者独特の心地よいテンポがある。是非最後までテンポを崩さないでほしい。 また、ファンタジー特有のキャラの使い捨てや、強さのインフレーション。そのあたりをどう切り返していくのか。これからの展開を非常に楽しみにしたい。

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