からっぽ

読みやすい文章と、繊細で丁寧な描写。 これに関して、ゆーまさんは群を抜いている。 安定感はさすがだと思います。 音の上手い使い方が情景描写を鮮明に想像させてくれ、呼び起こされた懐かしき記憶と相まって、スッと馴染む。 秋の風に吹かれているような清涼感が心地良いです。 ただ、読後は清涼感の中に僅かなモヤモヤが混じります。 明確にこうだとは言えません。 多分ではありますが、主人公の『私』にモヤモヤするのだと思います。 話し言葉と書き言葉を使い分ける『私』は二面性な気がするのですが、話し言葉を使う『私』が前半と後半で更に分かれるような気がして、三面性に感じるからでしょうか。 最初の『私』と中盤の『私』、最後の『私』。 最初と最後の『私』は似ている様で似ていない。 短編のせいか、『私』の人物像がハッキリとしないんだと思います。 でも、人はそもそも多面性なので、偶々気になっただけかも知れません。 気分を害されたなら、申し訳ありません。 率直な感想として、書かせて頂きました。 長くなってしまい大変申し訳ありませんが最後に。 僕がプロポーズした時の言葉は、『結婚しようか?』です。 いかにも普通な感じですよ。 アドバイスをするとすれば、『平常心でさらりと言うのが格好いい』です。 それでは、これからも楽しみにしています。

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