有坂 悠

読み終わりました🍀   まさかこう来るかーっ!というラストに、一瞬目が点になりました。読者側からすれば、花南が見失っている過去の事を知っているわけで。それを花南が思い出しさえすれば、そのままハッピーエンドに向かうんじゃないかなー? なんて予想していただけに……。   でも『あとがき』にもあったように。花南が記憶を失っていた期間も、彼女の人生は営まれてたわけで。過去を思い出したからって、それが消えるわけじゃない。甘い気持ちを思い出したからって、まさに『今』『現在』、彼を好きなのかどうか。   告白は性急過ぎるし、彼からすれば、『ああ、恋してた自分を思い出して浸ってるだけかな』と思っちゃうのも分かるなぁ。   『恋に憧れ恋に恋する』。うん、確かにそんな過去がありました。それを見抜いて優しく諭した春の王子、やっぱり素敵です。 そして、花南のまだ無自覚な相手。 それが私の思い描く『彼』でありますように……。

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