廣瀬サーン

作者の竹中半兵衛に対する『愛』が伝わってくる作品です。『無欲無敵』の『天才軍師』といわれた竹中半兵衛が乱世をどう生きたのかが手に取るようにわかります。『天下万民の為に100年にもわたる戦乱の世を終わらせる』という志が終始一貫していて、ブレない生き方に憧れるけど、できない、という現代人の心の弱さをいい意味で刺激する作品だと思います。 以下、読んでいて疑問に思った点です。(自分は歴史小説はほぼ初心者のため、的がズレていたらご容赦ください) 『クールなまなざし』や『エスカレートしていく』など現代的な表現が使われていますが、地の文が重みのある文章のため、なんだか違和感を感じました。(シバリョーさんの本でもこういう表現があるのは存じてますが) 第一章の1ページ目で、竹中半兵衛という人物がいかにすごい天才軍師であったかわかるような、インパクトが欲しかったかなと思います。竹中半兵衛を知っている人が読む場合だと、生まれはこうで幼少期がこうでと書いてあると、はいはい、知ってる知ってる♪と自分の知識となぞらえて楽しむことができると思うんですが、竹中半兵衛を知らない人からすると、ずーっと歴史の授業を学んでいるような気分になってしまい、知力のある天才軍師のすごさを最初から知りたかったなあと思いました。 あと、竹中半兵衛の個性がもっと光るような書き方だとさらによかったと思います。趣味とか好みとか、しでかしてしまった失敗談とか、天才軍師なんだけど一般人と同じようなところもあるというところがあると、親近感が沸いてくると思いました。 全体感としては、素人の方が書いたとは思えない文章で、携帯小説というよりは一般の本と変わらないレベルだと思います。素敵な作品をありがとうございました!
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素敵なレビューをありがとうございます。 私が悩んでいた部分を指摘して頂きようやく方向性が見えてきそうです。 考えて更新かけていきたいと思います。 カタカナをあえて使うのは、かえって違和感があるのかもしれません。 導入部分も悩んでいたところでした。 ありがとうございます。 これからもよろしくお願いします。

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