甚平

【ネタバレ有】変な名前、でも愛のある名前
イベントから拝見いたしました。 主人公の名前をベースにお題の『金』を描いたお話で、お金を題材としながらも 名前という部分にフォーカスして人情話に仕立てており、最後はほっこりとさせます。 構成や文章もわかりやすく、個人的には5P目で元芸人というところを 引っ張って会話に特徴を出した所も好きな部分でした。 以下、掲示板でご希望頂いた点を踏まえて記載いたします。 本作品とはあまり関わりない話もありますので流し読み推奨です。 ●キラキラネームの古典 この作品を下敷きにされたのかはわかりませんが、親が子供の幸せを願う あまり変な名前をつける、という話は落語の『寿限無』があります。 寿限無は長い名前も面白さではありますが、子供が生まれて嬉しいから、 最大限縁起の良い名前にしてやろうという親ばかっぷりも面白さです。 ●寿限無との違い 本作は基本的には寿限無と同じライン上のお話だと私は思いました。 本作と寿限無の違いは、その親の愚かさを笑うか、笑わないかの差と感じます。 構成で2作を比べると、下記となるかと思います。 寿限無 1、親が子の幸せを考える。 2、縁起の良い名前を人に聞く。 3、縁起が良いからと子供に変な名前を付ける。 4、長い名前が原因で子供に災難が降りかかる。 本作 1、親が子の幸せを考える。 2、縁起が良いからと子供に長い名前を付ける。 3、縁起が良いからと子供に変な名前を付ける。 4、長い名前が原因で子供に災難が降りかかる。 5、しかし子を愛する親心は美しく、良い名前である。 前提として、この主人公の名前は変でありそれは周囲が認めており、主人公は 名前によって苦労しています。そのため、親の愚かさは笑う対象なのですが、 本作ではその笑いが美談で封じられるために、読者視点だと消化不良であり、 話の構造として成り立っていない、オチがついていない印象を受けやすい、 もしくは作中でできているオチを作中で否定している印象がありました。 私が思うに読んだ人が『何かが足りない』『どうも納得いかない』という印象が あるとしたら、それはこの部分に納得がいかないのではないかと感じます。 この場合、美談をどれほど補強しても『名前が変』『親には愚かしさがある』 という点は事実なので、違和感を覚える人は納得しづらいかと思います。 (少し続きます)
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●私見 余計なことと思いますが、もし私だったらという一案を記載いたします。 お悩みの場合の参考程度にお願いいたします。 もし私が本作を書いていて、修正するならば「親はどこまでも愚かしいが、 子供を愛する気持ちは本物で憎めない」というオチにするかと思います。 一方的な母親の話に説教らしさも感じる人がいるかもしれないので、 例えば、母親との会話を下記のように変更いたします。 1、昔の父親が出ているライブのビデオをたまたま見る。 2、名前をその頃から考えていることを知り、当時を知る人物に尋ねに行く。 3、人から名前の経緯を聞き、ばかな親だと改めて思いつつも愛情を知る。 4、名前はやっぱり変で親は
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すいません、下記の部分コピペ等によるミスです。 ミス箇所 ●寿限無との違い 本作 2、縁起が良いからと子供に長い名前を付ける。 お目汚しになりますが流していただければ幸いです。
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甚平さま 早速レビューいただきありがとうございます。 ご説明いただいた内容、とてもよくわかりました。 現状では両親の愚かしさを明確にしないまま主人公が納得して、美談に収まっているせいで、あたかも両親の意見が正しいような話に変わってしまい、モヤモヤが残ってしまうということなんですね。 そう思うと、前レビュワー様が「父親の謝罪が欲しい」と感じられたのも納得です。 そして、両親が正しいような印象になるのは私の本意ではないので、改善したいと思います。 ご提示いただいた修正案も、とても参考になりました。 そういう広げ方もできるんですね。 私がこれから第三者を追加すると、ただの甚平さんの案のパ○り(
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