りかりー

ざっきーさん、こんばんは!毎日応援ありがとう! お礼に、以前書いた話を少し手直ししてプレゼント(^_-)-☆ 『オレ様のシモベ』(後編) 『プロポーズしたんだ。親にも紹介するつもりだよ』 佐和山さんの信じられない一言に振り向いた途端、後ろにいた零ちゃんと目が合った。 はにかむ佐和山さんの後ろにいた零ちゃん。 白衣姿で女の人たちに囲まれて… 素知らぬふりでわたしの横を通り過ぎた。 零ちゃんが…完全に無視した… 本当にこれで零ちゃんに嫌われた…もう終わりなんだね… 「改めて言うよ。ふみさん、僕と結婚してほしい」 佐和山さんの手がゆっくりと伸びて、わたしが取るのを待ってる。 「僕の片想いだってことぐらいわかってるよ。…それでも」 この手を取ってほしいと優しく伸べる手… その後ろで零ちゃんが女の人たちに囲まれて去ってく姿が見えた。 佐和山さんの優しく伸べる手を取れば、焼けるような胸の苦しさから解放される… 意地悪な零ちゃんに振り回されることなんてなくなる… 目の前に差し出されたこの手を取れば――― 零ちゃんと同じくお医者さんを目指す人の手。 手を取れば楽になれるのに…体は動かない。 勝手に目から涙がポロポロとこぼれ落ちてく。 力が抜けてその場に座り込んだわたしを、優しい両手が包み込む寸前。 「そのプロポーズなしで!!」 後ろからバサッと頭から白衣を掛けられて荷物のように抱えあげられた。 「佐和山、こいつ何にもわかってないから無駄だ」 零ちゃん? なんで…あの女の人たちは? 「こいつをもらってくぞ」 肩に荷物のように抱えあげられてみんなの視線が突き刺さる中、中庭を突っ切ってく。 担ぎ上げられた肩が怒ってる…ものすごく… 木陰まで来て乱暴に降ろされた。 来てくれたんだ…嬉しい 零ちゃんに突き放されてもこんなにも好きって思い知った。 「…零ちゃんだけが、好き」 わたしが手を伸ばす先はいつだって零ちゃんだけ… 白衣の中で零ちゃんに手を伸ばすと、零ちゃんも抱き締め返してくれた。 「もっと早くそれを言えよ…」 包み込む腕にキュッと力が入る。 「おまえはオレのものだからな。…他の男からのプロポーズなんてごめんだ」 少しだけ優しい零ちゃんの白衣の中、零ちゃんのくちびるが触れた気がした――― 【完】
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いつも素敵な話をありがとうございます。 新しくなってなれないですね。
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慣れなくて大変… エラーばっかりでやっとコメント送れるようになったよ。 もしよかったら、また遊びに来てね(*^▽^*)

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