うたうもの

アラブの春のほんとうの意味を知らない
日本に住んでいると、なかなか世界中で起こったこと、今起こっていること、これから起こりうるであろうことについて知る機会を得ない。 アラブの春というワードだけが各新聞、テレビ、SNSニュース上で飛び交ったが、多くの日本人はその本質を知る機会に恵まれなかった。 偽善者。日本人の多くはその言葉に恐怖を覚え、また少しでもその疑いのある者たちを血眼になって探し出し、さらし、あざけり、引きずり下ろすことにやっきになるものが多い。 アラブの春。それは人類の戦争の歴史にもう少し関心を持たないと意味を理解できないだろう。 アメリカやロシア、ヨーロッパ諸国の利権争いに踊らされたアジア、アフリカ地域。かつては日本も踊らされた踊り子のひとりだったのに、素知らぬ顔でオリンピックの開催国だと浮かれている。いや、今でも踊らされているのだろう。 グローバル化して久しく、国際協力なしではもう立ち行かなくなったこの地球上で、なぜグローバリズムに反するようなナショナリズムが広がっているのか。 アラブの春はたしかに民主化をもたらしたが、同時にナショナリズムも促進したとの見方もある。 我々はもっと冷静に、より平和な世界を考え、より平和な地球を創り出すために、まずはもっと知らなければならない。 過去の人間について。現在の世界について。未来の地球について。 そしてひとりでも多くの人々が、笑顔とやさしさにあふれて生きることができる未来を、願います。
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丁寧な感想をありがとうございます。 まさに仰る通りだと思っています。 『アラブの春』という言葉がメディアの中で踊ったとき、私たちは知る手段をあまり持っていなかったかもしれません。だからその言葉の美しさと、TV画面の中の誇らしげな人々の様子から、良い面だけに浮かれた。次に起こることが必ず良い方向に進むと信じていたのではないでしょうか。 恥ずかしながら私もそんな一人でした。でもそうではなかった。 そして何か悪いことがあれば巻き込まれるのは、いつも弱い立場の人々なのではないでしょうか。 作中のVIZUのブログの内容は事実です。友人が和訳したものを拡散していました。 それを知ったからと言って、何が

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