コサキサク

切ない
 第2回コサキサク賞に参加ありがとうございます。レビューに参りました。  事故や病気で動けなくなった人って、小説やドラマでは健気に前向きに書かれがちですが、この主人公は諦念が強くそしてそれがリアルに感じました。体が動かなくなった無念さすら残ってない状態から始まるというのはなかなかない切り口だと思います。  そして、主人公の容態はよくなることもなく……ひたすら切ない物語ですが、このような人は実際にもいるわけで、どこまでも残酷な現実を見た気がしました。主人公の心が木によって救われていることが読者にとっても救いになっていると感じました。
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コサキサクさま 早速のレビューをありがとうございます。 早いので驚きました。しかもお気に入りにまで入れてくださったんですね! 光栄です。 人とではなく、長命の樹との対話で救われる話を書きたかったのです。寂しい内容ですが、それだけで終わりたくありませんでした。 入院しているといろんなことを考えるものです。 私は諦念を持たなかったし、退院もしたので主人公のような思いを味わずに済みました。 けれど同じ病室でやはり窓の外ばかり見ている方がいました。 評価をありがとうございます。 公募からは落ちましたが、書いていただいたことが励みになりました。
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