文章が読みやすく、スラスラと読める作品でした。
ひとつの短編をまとめ、完結させるのは技量がある証拠だと思います。 登場人物の名前が無いことは、作者様の「意図があるのであれば」良いと思います。ただ、意図が無いのなら、名前があったほうが読者の印象に残りやすいかもしれません。 小説は読者に追体験してもらうものなので「読者に感じてほしい・伝えたい」テーマを意識すると、より心に残る作品になると思います。 「説明する」のではなく、もっと人物や心情を「描写する」と読者にとってはわかりやすいです。 今回の作品だと「こんなことがありました」という報告がほとんどなので、読者が共感しにくいかもしれません。 ※以下、ネタバレを含みます。 例えば読者が「まるでパワハラをうけたかのような」「自殺したくなるような」描写があったらグッと良くなると思います。 読者が嫌になるような描写があったら「そりゃ自殺したくなるわ」と思うでしょうし、主人公の自殺も最後「そんな簡単に……?」と思ってしまうので、もう少し苦悩や葛藤を描くとか、そこに至るまでの何かが欲しいです。 人間余程のことがないと、そんなに簡単に自殺はしないと思うので、もっと説得力のある背景が欲しいと思います。 題材や構成、文章量は良いと思うので、以上の点に注意すれば小説らしくなるのではないかと、個人的に思いました。 長々と書いてしまいましたが、何か参考になることがあれば嬉しいです。 これからも同じ作家として応援しています^^
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