MIROKU

 新作予告―― 「お、俺、君の事が……」 「ソウナノ? ウレシイ」  とある新社会人が新人芸者に恋をした。  その芸者はメカだった。 「ふ、やつは秘密裏に開発された殺人機械―― 日本最大の防衛費だぞ!」 「う、嘘だー!」  新社会人は内閣特務捜査官と名乗る男から、メカ芸者の正体を聞かされ愕然とした。  しかし、新社会人の胸に燃えるメカ芸者への思いは冷める事はない。  朝陽が昇ると共に、無数の小型未確認飛行物体が町の空を飛んでいく。  その飛行物体から次々に降下していくのは、宇宙(そら)から来た戦士達だった。 “狩りの時間よ!”  全員が緑の髪をした女戦士達は、突撃部隊長(アタッカー)であるアナスタシアの指揮の元、男狩りを開始した。  女しかいない彼女達(なぜか全員ビキニアーマー装備)は、男を求めて地球の日本にやってきたのだ。 “イケメン狙ってこー!” “あたしは断然、草食系!” “眼鏡S君に壁ドンされたーい!”  町中に悲鳴が起きる。  女戦士達にさらわれた男や、彼氏や夫を奪われた女達の悲鳴だ。 「私ヤッテミル」  この未曾有の混乱に対して立ち向かったのは、殺人機械であるメカ芸者であった。 “何者だ!? 名を名乗れ!”  緑色の長い髪をかきあげ、アナスタシアはビームジャベリンを突きつけた。  ビームジャベリンの切っ先はメカ芸者に向けられていた。 「――メカ芸者デス」  アナスタシアのビームジャベリンが空を裂き、メカ芸者の右手のドリルが唸りをあげた。  「メカ芸者vs宇宙の女戦士(アマゾネス)」、近日公開予定! (※嘘です)
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