直田 麻矢子

R.L.スティーブンスが『ジキル博士とハイド氏』を出版したのが1886年、その舞台が1811年です。簡単ではありますが、参考までにあらすじをしたためておきます。 高名な医師ジキル博士の友人アタスン弁護士は、博士の家に出入りするハイドに興味を覚えます。そのハイドが悪事をはたらき、アタスンは目撃したりもしながら疑いを深めていきます。やがてジキル博士の死後、ハイドは薬によって変身したジキル博士だと、明かされます……。 『hide&seek』では、ガス灯が設置されたのが1822年、ロンドンの大都市圏下水設置委員会による工事が1860年に始まり、埋葬法案が1850年に可決され、メトロポリタン鉄道の建設など、当時のロンドンではいたるところで改善の工事がすすめられ、1829年に首都圏警察法が可決され、新警察がつくられたりと社会のさまざまが変わるときでした。わたしは必要にかられて作中の情景を実際よりもぼんやりと描きます。作者の身勝手を、読者の皆様が寛容にお許しくださることを願います。 まだまだ未熟ではございますが、よろしくお願いいたします。 ここ数日、気温の高い日が続いています。皆様ご自愛ください。たくさんの笑顔に囲まれますように。                        直田麻矢子
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