紅屋楓

おいでませ、禁未来(ディストピア)!
実にクール!近未来にして禁未来と、その名にふさわしい小説でした。 しかし、うーん。味志さんからのメッセージにもあったようにレビューとなると何とも難しい作品。 面白いことには間違いないです。えぇ、まったくもって。テンポ良く読み進められます。内容やハードボイルドさはもちろんありますが、思っていたよりサクサク読めました。変に詰まることもないので、読み心地といいましょうか、とてもいいです。 作品の舞台・設定などもキャラクターたちの語りで盛り込まれているので、すんなり理解することができます。堅苦しくないし! 当初から#近未来 #犯罪者 #ディストピアなどのタグから想像がむくむくと膨らんでいきました。(ここのタグ【だけ】を注視すると某アレックス坊やが過ぎったり過ぎらなかったり……)そしてページコメントにも残しましたが「人間モドキ」はジャック・フィニイ著『盗まれた街』みたいな感じかな、と予想したり。「傀儡の森」って何だろ。気になるワード。 また「食用」の描写も程よく。まさか、つけ爪ごとという豪快さとは思いませんでしたが。しかしあまり生々しすぎると、これまた品の良い天才博士が脳内を通り過ぎるので。 私には何でもかんでも映画やら小説と結びつけてしまう癖がついているようです〜。 ボクはラヴィアンローズに言われるようにまさしく「ボクちゃん♪」といったような人物で、シンシティの中では良くも悪くも擦れていない子という印象。ララバイが決めた「ボク」という名前もぴったり。 いくつもの点が点在し、やがてすべての点と点が線となるのでしょうか? もちろん章のタイトルを見ただけでも楽しい。好きな映画のオマージュがたくさんありました。 (フライングして先にタイトル一覧を全て見てしまいました。) 私はラヴィアンローズに会いたいです。
1件・2件
桜音月 楓さん 早速のレビューありがとうございます。 映画好きの桜音月さんに、是非、読んでいただきたい作品でした。 ヘヴィーでダークな世界観に、映画人が大好きな『エログロナンセンス』をスパイスに加え、ジャンルはSF→ファンタジー、近々ナンセンスということで、想い切ってコメディに変えようかとも想っています。笑 ボクちゃんは、今後覚醒することなく、唯一の凡人・最弱の存在として巻き込まれていきます。なので、記録者=カメラマン・観客というイメージです。 多分、点が線となり、面となり、輪となり、壷となり、新たな歪が生まれてくると想います。 僕もラヴィアンローズに逢いたいです。笑
1件1件
返信ありがとうございます。 いち読者としても映画好きとしても面白かったです。それだけに上手くレビューに書き表せられないのが、もどかしくもありました。 作品の世界観をコメディに切り替えるとは、また大きく舵を切りそう……! 点が線になるどころか壺にまでなろうとは、ついつい身を乗り出して底を覗きたくなるような表現ですね。楽しみです。 もう、ラヴィアンローズと顔を合わせたボクやララバイが羨ましくて(笑)
1件

/1ページ

1件