紅屋楓

内容に紛うことなきタイトル
野球。難題がきたな……! 個人的にはこのような印象を持った。というのも父が野球嫌いでニュースでセ・リーグ、パ・リーグなどの話題が流れると即刻テレビの電源を切ってしまうからだ。 おかげで体育の授業の野球で苦労したことは言うまでもない。ルールがほぼ分からなかったから! (未だに「ボール(ストライクなどの投球の種類)」とはなんぞや!?というレベル) そんなわけで、かなり身構えた。 しかし本作は『野球の「奥深さ」「面白さ」とは何かを探求しながら書いている』とのことで少しホッとする。 さてp.85まで拝読いたしました。 冒頭、テレビの野球中継(おそらくWBC?)の描写が秀逸。テレビ番組って、解説って、こんなふうに表現すればいいのか。非常に勉強になりました。 何かに打ち込む人というのは魅力的。 高校生が青春をかける姿は胸を熱くする。 真裕の「女子野球の日本代表として世界一になる」という夢が眩しい。ぜひ叶えてほしいと思う。がんばれ〜! 本作で野球の知識を得ることは本当に多い。たとえば球速についても女子野球の日本最速や世界最速の情報を盛り込むことで、選手の凄さや野球の情報を自然に仕入れることができた。 瞑想・メンタルトレーニングについても然り。 物語の展開はもちろん地の文章も見逃せない。 そして作者様は本当に野球がお好きなんだなあと羨ましくなりました。 また登場人物の名前にも何やら秘密があるようで、その点でもページコメントが盛り上がっていましたね。 監督の「どこかで聞いたことがあるトリオ」という言葉も小ネタ的な意味か伏線か。 きっと野球好きには堪らないのでしょう。疎いのが悔やまれる……!
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お読みいただきありがとうございます! とても細かいところまで読んでいただけていてとても励みになりました! これを機に少しでも野球に興味を持っていただければ嬉しいです。 これからも精進していきますので、温かく見守っていただけると幸いです。 因みに「どっかで聞いたことがあるトリオ」は彼らのモデルになった選手を表しています。

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