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目覚めれば別世界
ことりはねヽ(;゚〇゚)ノ アウアウ
2019/6/9 21:54
(ネタバレあり)世界はまばたきするごとに変わっている……かもしれない
とても面白いのです。 小気味いいどんでん返しが魅力のショートストーリーから順に拝読していき、本作ですっかり小島ワールドの虜に。 エンディングでひっくり返せばどんでん返しになるるのかといえば、決してそうではない。技法としてよく使われるからこそ、読み手を楽しませるためのテクニックが必要になってくる。 ここであえて〝どんでん返し〟についておさらいをしておくと、 〈ストーリー展開におけるどんでん返し(どんでんがえし)は、小説や映画の中で用いられる技法のひとつである。 大方の読者や視聴者の予想を大きく裏切ったり、一旦終結したかに見えたストーリーを大きく覆したりするような結末が用意されているものが典型〜中略〜どんでん返しはエンディングに限らず、次々に事態が変遷し、推測、推理が何度も覆されていく様態を意味する場合もある Wikipediaより抜粋〉 アンダーラインとか強調とかできたらよかったんだけど、『目覚めれば別世界』は、上記の中略以降の解説がピッタリあてはまる快作だ。 まず、シオン国という独立国家の王宮を紹介するキャスターが登場し、ファンタジックな世界観かと思いきや、すぐにそれはひるがえされ、女子高生が登校前に見ているTV番組と判明する。 そうか日常系だったかと独りごちながら読み進めると、そこでまたすぐに場面が変わり、今度は『ドーン・オブ・ザ・デッド』さながらのゾンビの襲撃を逃れ、小さな部屋で籠城する男女の話へと変わる。 はらひれほろはれ。 え、え、どうなってるのこれ? と思う間もなく次の場面はホストクラブへ、その次は結婚相談所へと超展開しながら、少しずつキャラクターが浮彫りになっていく。そしてーー。 散々ネタバレしておいてなんだが、中盤以降のサプライズとエンディングの大どんでん返しは、ぜひとも読んで実感してもらいたい。 狐につままれたような読後感にひたれること請け合いの優れたエンタメ作品。
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小島 理零(こじま りれい)
2019/6/9 22:25
文庫本の解説に匹敵する程 の鋭い洞察力と巧みな 文章構成による解説 感激です
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小島 理零(こじま りれい)
2019/6/9 22:31
鋭い洞察力と巧みな文書構成 文庫本の解説を読むが如き の解説。感激です。 ありがとうございます。
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ことりはねヽ(;゚〇゚)ノ アウアウ
2019/6/10 17:22
えへへ、こちらこそありがとうございます。 ほかにもお気に入りの作品があるので、そのうちこっそり書かせていただきます^^
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