ありす

人生のおでん種──じゅわああっと沁みる作品集
各章の扉を開けると飛び出てくる可愛らしいおでんファミリー。しかし、読者はそのキュートでぷりちーな姿にほわわんとしていると、次ページからみぞおちを抉られることとなる。そう、これは人生を謳いあげた感動詩篇だからだ。 各章には恋愛あり、人生の苦渋あり、回顧や何気ない呟き、応援歌とバラエティーに富んでいる。 しかし、不思議なことにどれひとつ取っても自分のことのように思えてくるのが面白い。 ごくごく内輪の方に向けたであろうエールですら、画面のこちら側で、まったく無関係なはずの自分も一緒に「頑張れ……!」とエールを送っている。なぜだろう。 俳句とは言わずもがな、十七字で織り成すひとつの視点・世界観のことであるのだが、このでん節の歌たちには季語だの語順だの感嘆の使い方等、そういった変なかっこつけはない。とても素直で、だからこそこちらの心身にすうっと沁み込んでくるのではなかろうか。 中には沁み入りすぎてなかなか感想がひねり出せなかった歌がある。じゅわあぁぁっと熱い出汁が沁みて沁みて、口を開こうとすると言葉よりも先に涙が出てしまう。そんな読者は私だけではなかったはずである。 ある時には過去の自分。ある時には今。そして遠い先。時には友人や親や祖父母、遠い祖先の想いまで汲んでくる。そして、未来を見つめる眼差しには温かみがある。かじかんだ手足がゆっくりとほぐれて、まさに冬の食卓に用意されるおでん鍋のようだ。大家族で人生の鍋を囲んで笑っている風景が、ここにあるのだ。 惜しいかな、リニューアルを迎えた今のエブリスタに『俳句』というカテゴリーはなくなってしまった。これら傑出した一句一句にもう会えることはないのかと残念に思っていたものだが、こうしてまた出会うことが出来て作者様には感謝感謝である。 しかしながら私の記憶によると、以前載せられていた作品の解釈や添え文が今回の作品集で新たにされたように思う。前のものも素晴らしかったが、よりわかりやすく、そして、こちらの想像の幅がより広がるよう足し算・引き算がなされた。このエスプリ加減に『俳聖でん』の感性と才能がキラキラと輝いて見える。 ここで完結の文字を見てしまうのは読者として非常に寂しいけれども、おでんファミリーがまた豊かな喜怒哀楽を携えて『新・おでんの詩』として戻ってきてくれるのを待ちたいと思う。 珠玉の作品集に、心からの感謝を込めて
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姫~( ;∀;)ノシ もうめっちゃ愛してるぅぅぅっ。 なんすかこの温かい言の葉の花束は。 すでにご覧くださった歌ばかりですのに、再び読んでいただいたばかりかこんなにやさしいレビューまで頂戴して。私は果報者です。 作品集の中では10代の頃に返ったり、酒豪になったり、反省したり、理想をうたったりさまざまですが。 どれかひとつでも胸にひっかかるものがあったり、おこがましいですが僅かでも心の支えになり得たならば本当に嬉しいです。 もういい年ですので日々いろいろ考えることは尽きませんが、作品にまで仕上げる集中力がつづきませぬ(笑)いつかまた歌を詠めたらいいなあとも思いますが。はてさて。 拙い歌に
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うひーん!(*;∀;) (どんな感情の悲鳴?) ふにゃあ。すみません。 なんだかとってもアレな感じのレビューになってしまいました。なんなんだ、この論評めいたソレは(知らんよ) でんさんの歌はみんなグッサグサと胸に刺さりまくりですよー。 特に、イソップ童話にあるベッドの下の小さな豆を歌った作品。あれを初めて拝見した時は衝撃でした。ああ、そういうことだったんだなぁって。 他にも色んなものが走馬灯のように蘇ってきます(死ぬな) タコ口で「すきー!」に、三笠山のダイエットに、朝から車でロッケンロールベイベーとか(語彙力) 俳句もそうですけど、小説もね、でんさんの創り出すものはみんな大好きです(*

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