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明智 颯茄
明智 颯茄
2019/6/17 13:10
我が家の女装夫、月命(るなすのみこと)。 女装がとうとう趣味となって、数日経過するわけです。 服はオーダーメイドで、少しずつ枚数が増えている現状。 今日はラーメン屋に行ってきました。 「月さん、何食べるんですか?」 「僕は煮干しの醤油です〜」 ここは普通。魚好きなので。ですが、こっちに向かず、何か手元でやっているわけです。 「何してるんですか?」 「乙女ゲームです」 とうとう、そこまで乙女チック仕様になって……。よく見れば、清楚なワンピースを着て、クマのぬいぐるみも抱えているじゃないですか! こんな、夏休み中の男性小学校教諭です。 「蓮が落ちないんです〜」 よく聞くと、我が家をモデルにした乙女ゲーのようで、月命がゲーム中の蓮を攻略中と。 「現実は落とせたのに、ゲームではできないんですね」 蓮にプロポーズされて、月命は明智家に来たのに……。 そうこうしているうちに、午前中の修業を終えた夕霧命がやってきた。 「俺がやってみる」 男二人で、乙女ゲームを見つめるの図。 それでも、落ちない蓮。 ここは、妻の番ですかな? 「蓮は好感度だけ上げても、落ちないです。他の技術とかも上げないと……動かないです」 しばらくののち、ゲームの中の蓮が珍しく微笑む。 「おや〜? そうみたいです〜」 「確かにそうだ」 それはともかく置いておいて、月命の乙女チック仕様は過激化している。眠る時には、ピンクのウサギを抱いて眠るのだ。 まぁ、それが月さんなんで、全然いいんですけどね。 いや、可愛い月さんを見るのが何よりの幸せなんです。
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