雪姫 りあら

更新部分まで、読ませて頂きました。何と言っても、巴の個性が鮮やかで面白かったです。ただ強いだけの美少女じゃなく、皇流で全国制覇したいという熱い思いを抱いていて、演説のような自己紹介を大声でする。これだけでも十分個性的ですが、喋り方も侍のようで面白い。時代小説の好きな私は、巴の喋り方に爽快感を覚えました。けれど、決してがさつなわけじゃなく、男の子には免疫がなく、純情で可愛らしい一面もある。大和の署名に感動する純真な娘である。とにかく、巴が個性にあふれ、魅力的です。巴のような個性のキャラクターを生み出したところに、作者様の力量を感じます。巴がこれからどんな旋風を巻き起こすのか、目が離せません。対する大和は頭脳派で、チンピラ二人を煙に巻こうとしたやり口になるほどと感心させられます。また、巴との会話の端々から、優しい性格が窺えます。巴と大和のやりとりが、面白かったです。巴一人でも、読者を惹き付けるには十分ですが、さらにハチという、巴とはタイプの異なる美少女が登場します。美少女にハチというあだ名をつけるところに、作者様の並ならぬセンスを感じます。性格だけじゃなく、外見も、ロングヘアーの巴に対してハチはショートカット、とキャラクターの色分けが巧みです。文章も読みやすく、作風にあっています。ただ、2ページに「うなだれるように」とありましたが、視点が「俺」なので「~ように」というのはおかしいです。気になったのはそのぐらいで、とにかく楽しく読ませて頂きました。話のテンポもいいと思います。胸がスカッとしたい人に、お薦めです。読んだ人は、巴のファンになること請け合いです。作者様は様々な武道に造旨が深いらしく、巴の活躍により、日本の武道がどう変わっていくのか、そのあたりも楽しみです。アクションシーンも迫力があります。巴の強さが、気持ちいいですね。とにかく、巴がすごく魅力的です。エンターティメント性に富んだ、魅力あふれる作品です。
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細かなアドバイスありがとうございました。 (__) 早速冒頭からチェックしていこうと思います。 本当によく読まれてのお言葉なので大変嬉しいです。 助かりました、ありがとうございます。

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