みぐ

桜生の戦い、引き込まれます。
この作品は作者のアマテラスの物語から三年を遡ったスピンオフのストーリーです。 五縄流の柔術は宗家以外に5つの分派『組討術』『当身術』『合気術』『剣術』『暗術』で構成されていました。そして宗家と各分派は高弟を1名づつ選出して、自分以外の残り5名に全勝した時に、その人物が『次の宗家』として独立して一門を束ねると言う習わしを持っていました。 現宗家当主“片桐清三”の養子“桜生 (おうき)”は17歳にして宗家後継者を巡るこの戦いに挑みます。そしてその結果は・・ 桜生と各分家の高弟との勝負は全て手に汗握る激烈な戦いが表現され、桜生の冷静で冷酷な姿勢が描かれていきます。そして勝負の駆け引きや一瞬の判断が読者の想像を超えた形で語られて行きます。 潜水艦7号さんの深い知識、繊細で一瞬の動きを切り取る表現力、そして何より多くの登場人物を一人の個性豊かな人間として描ききる才能は卓越したもので、この作品を読み終えた後に、大きな感動を味合うことが出来ます。 特にみぐは『己の手』と『己の心』の真剣の件に痛く心を打たれました。 本当に素晴らしい作品をありがとうございます。 また、次の作品もお待ちしております。
1件

この投稿に対するコメントはありません