潜水艦7号

過ちを正すという事。
例えば、新しいゲームの開発ではテスターを雇うなどして実際にプレイして貰い、バグが無いかを徹底的に検査するのだそうです。 時には、本来はやらないような操作を行うなどして「意地悪テスト」をしてみたりとか。 新しく物事を始めるという事は、そのように不確実な世界に足を踏み入れるという事でもあります。「よかれ」と思って踏み出した事が、思わぬ結果を招くのは良くあることです。 本編で出てくる新システムも、そうして世の役に立つためにと送り出されたものが、最悪かつ悲劇的な結果を生むことになります。 さて、そうした時に。 人は何をするべきなのでしょうか。 マスコミではよく、何か企業で問題が起きた時に「誰が犯人なのか」を追求し、トップの交代を暗に要求することがあります。 確かに企業体質の問題はあるでしょう。しかし、それだけが事態の解決に繋がる訳ではありません。 技術的に何が不足だったのか、何か体制や設備的に不足は無かったのか、もっと大局的戦略的に見直しをする必要は無かったのか…… 再発防止とはそういうものだと思います。 本編の主人公達は自社の生み出した傷と向かいながら、そうした大局観に立って前進しようとします。 単に「事件を解決して終わり」にならず、その先の未来を見据える所に、拍手を送りたいと思います。
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こんなにも素晴らしいレビューを頂き、本当に感激です。 とても嬉しく、励みになります!! ありがとうございます!!
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